【リバウンドが起きる原因と防ぐ方法】脳は、太ったあなたが大好き?

痩せたと思ったらまた増える、やっかいな体重。
なんでこんなに簡単にリバウンドしてしまうのか…。
ダイエット成功者のうち、リバウンドしてしまう人の割合を知っていますか?
日本では約6割といわれていますが、海外の研究や実験では約9割がリバウンドしてしまうなんてデータもあるそうです。
なぜこれほどの確率でリバウンドは起きてしまうのでしょうか?
知っているようで知らないリバウンドのメカニズムについてまとめます。
そもそも私たちが太るのは、生き残るためだった

わたしたちの身体は、基本的に「現状維持が大事である」と設定されています。
人間が狩猟生活をしていた古い時代、食べ物はいつ手に入るか分かりませんでした。
狩りがうまくいかなければ、数日にわたって食事抜きなんてことも少なからずあったはずです。
当時の人間にとっては、痩せるなんてもってのほか。
それこそ、命に関わる一大事です。
だから人間の身体は、いつ食料が手に入るか分からないような状態でも命を維持できるよう、できるだけ脂肪を溜め込むようになったのです。
人間には、脂肪を蓄えるための脂肪細胞がおよそ180億個あります。
ダイエット経験者ほどリバウンドしやすいという事実

この記事を読んでくれているということは、あなたはダイエットに興味や関心があるのだと思います。
これまでにダイエットの経験があるという人も多いのではないでしょうか?
「ダイエット経験あり」の人には、本当に、悲しませるようなことを言うことになってしまい、とても心が痛むのですが…。
ダイエットというのは、すればするほど太りやすくなるのです。
これを「ウエイトサイクリング現象」と言います。
ダイエットをすると私たちの身体はどうなるか。
「現状維持しなければならない」という指令に基づいてがんばっていたのに、痩せてしまった…。
これはもっと頑張って、なんとしても痩せないようなシステムに身体を作り直さなくては…。
こういう風に考えるんですね。
だからダイエットをすればするほど、太りやすく痩せにくい身体になる。
さらに言えば、ダイエットを繰り返すほど、もとに戻そうとする力が強くなるというわけなのです。
私自身も、まさに身を持ってこれを感じています…。
もし過去に戻れるのなら、無茶なダイエットを繰り返しいていた若かりし頃の自分に、
・何を食べると太りやすいか
・何から食べれば太りにくいか
・何に気をつけて生活すればいいか
こういった自分の遺伝的体質を叩き込んで、そもそも太らないようにしたいです。
当時は知りませんでしたが、自分の遺伝的に決まっている太りやすい要因というのは、簡単に調べられるので、「初めからこれを知っていれば」とめちゃくちゃ思います…。
これまでにダイエットを繰り返し、なおかつリバウンドしまくってしまったという人は、かなり痩せにくくなっていることも覚悟したほうがよさそうですね…。
関連記事:ダイエットしたのに太った。なにこれ?どうしてなの?
さらに言えば、太っている人というのは太りやすい

実は、そもそも太っている人ほど太りやすいって知ってますか?
悲しい話ですが、実はこれにはちゃんとした理由があって、迷信でもなんでもないのです。
「太っている人ほど太りやすい」
これには代謝が関係しています。
太っている人が痩せている人よりも高くなる数値があるのですが、なんだか分かりますか?
それは血糖値です。
血糖値が高い状態のまま放っておくと、糖尿病やその合併症を引き起こすことになるので、もちろんこのまま放っておく訳にはいきません。
病気になってはまずいので、脳は血糖値を下げるために大量のインスリンを放出させます。
放出されたインスリンは、
①糖をエネルギーに変える
②余った糖を脂肪細胞に溜め込む
という2つの役割をします。
問題なのは②の方で、これってつまり、脂肪を増やすということです。
こうして内臓脂肪が増えると、さらに血糖値が高くなり、より多くのインスリンが出て、つまり脂肪がつきやすくなる…というループにハマることになるわけです。
また、セットポイントと呼ばれる「脳が認識しているあなたの適正体重」は太れば太るほど上昇していき、下がることはないという説まであります。
このセットポイントが仮に80キロだとすると、あなたが頑張って60キロまで痩せたとしても、脳はなんとかして80キロまで体重を戻そうとしてくるわけです。
本当にやめてほしい…。涙
こう聞くと、1度でも太ってしまうことがどれだけデメリットで、そしてまずいことなのかよくわかりますよね…。
リバウンドしないダイエットの必勝法

リバウンドをしないために、ダイエット中に意識すべきことは、この2つです。
①できるだけ代謝を維持する
②1ヶ月で落とす体重は、総体重の5%以内にする
ダイエット中に大切な〇〇の維持
ダイエット中は、脂肪だけを落としているつもりでも、筋肉も落ちてしまうものです。
筋肉量が減ると、どうしても基礎代謝が落ちてしまうので、これをできるだけ維持することが大切です。
そのためには代謝を維持もしくは向上させるような生活習慣を身に付けることが大切です。
ダイエット中に絶対計算すべき〇〇
ダイエットする時って、ついつい「1週間で3キロ痩せる」「1ヶ月で10キロ痩せる」などの、「短期間で激やせ系」が気になっちゃいませんか?
でもこのダイエット法、もし成功したとしてもリバウンド確率はかな~り高めです。
というのも、お話したとおり、あなたの脳はあなたを痩せさせたくはないので、ダイエットがバレると全力で抵抗してくるからです。
そのため、リバウンドしないためには、脳にバレないようにダイエットすることが重要であり、
その数字は、5%!
5%って何?と思いますよね。
実は、「ダイエットするときに1ヶ月で落としていい体重は、総体重の5%以内にすること」、これがリバウンドしないコツなのです。
5%というと、元の体重が70キロなら3.5キロ、60キロなら3キロ。
最高でもこれ以上は落とさない、時間をかけたダイエットが大事なんですね。
関連記事:効果が出ないダイエットに苦しむ日々とサヨナラできた「ある方法」とは?
リバウンドしないためにどうすればいいのか

ここまで、「どうして人は太るのか」「なぜリバウンドしてしまうのか」そして、「太っているともっと太りやすくなるのはどうしてなのか」を見てきました。
言うまでもなく、肥満を解消するにはダイエットをするしかないのですが、仮にダイエットに成功したとしても、これまでにお話した理由から、脳はなんとかしてリバウンドさせようとしてきます。
そのため、ダイエットに成功してからは、リバウンド対策が必須になります。
リバウンドしないためにはどうすればいいのでしょうか?
ダイエット後に〇〇を設ける
リバウンドしないために必要なこと1つ目は、最低3ヶ月の「体重維持期間」をつくること。
例えばダイエットに成功して体重50キロになったとしたら、その体重を3ヶ月、なんとしても維持します。
体重維持の方法としては、実際にあなたがダイエットに成功した方法を少しゆるめて行うのがいいでしょう。
こうすることで、脳に、身体に、あなたの現在の体重が適正体重なのだと教え込みます。
そしてこれと並行して行うべきことが、もう1つあります。
筋トレで〇〇をあげる
筋トレで代謝を上げて太りにくいカラダづくりをすることで、リバウンドを防ぎます。
代謝をあげる方法として有効なのは、水分をしっかりとること、睡眠をしっかりとること、体をあたためること、そして筋トレで筋肉量を増やすことです。
中でも筋肉量を増やす方法は、効果も高く、さまざまなメリットがあるので、ぜひ実行して欲しいと思います。
また、ダイエット後は、筋トレをしていないダイエットの場合、ほぼ確実に筋肉量が落ちていますので、筋トレはしたほうがいいのです。
初心者でも取り組みやすい筋トレ情報はこちらでまとめています。
そもそも太らずに済む方法を知っておく
個人的にはこれが一番大切だと思うのですが、あなたはそもそも、自分が太ってしまった理由を説明できるでしょうか?
炭水化物の摂り過ぎ?
運動不足?
カロリーの摂り過ぎ?
ダイエット終了後、もとの生活に戻ってしまうと、普通に考えてまた同じように太ってしまいますよね。
でも、一生ダイエット生活を続けるのはなかなかに辛いと思うんです。
ではどうしたらいいかというと、太らない生活習慣を知ることです。
太らない生活習慣というのは、そもそもあなたの体質によるものなので、今ここでお伝えできるのは、「食べ過ぎない」「運動する」などといった当たり前の内容になってまいます。
でも実はもっと詳細を調べることが割と簡単にできまして、これが分かると、体重の維持というのはけっこう簡単にできてしまいます。
「糖質はOK、だけど脂質に気を付けよう」とか、「食事は極端に食べ過ぎなければOK、なるべく歩くようにしよう」とか、あなたの体質に応じた細かい情報があれば、そこだけに注意すればいいので楽だし確実ですよね。
こういったあなた特有の情報というのは、遺伝子検査で調べることができます。
これが分かるとダイエットそのものもだいぶ楽になるので、ダイエットするなら調べておくといいですね。
まとめ

生命維持のため、あなたの脳は、あの手この手でダイエットを阻止したり、リバウンドを引き起こしたりします。
ダイエット中は、1ヶ月に減らす体重を総体重の5%以内に調整することを意識しましょう。
そしてダイエット後は、3ヶ月の体重維持期間を設け、筋トレによって太りにくい体を作ることで、リバウンドを防ぐことが大切です。
また、そもそも自分が何で太りやすいのかを知っていれば、リバウンドを防ぐことに大いに役立ちますので、遺伝子検査を受けてみるのもいいですね。
ダイエットで自分をもっと好きになれるよう、あなたのダイエットライフを心から応援しています!
一緒に頑張りましょう!