体脂肪率とは?あてにならないの?知らないとヤバイ!!体脂肪率の罠


こんにちは、chimakiです。
さっそくですが、普段使っている体重計って、体脂肪率も測れるタイプですか?
ダイエット中って、体重だけでなく体脂肪率も重要って聞きますよね。
体脂肪率を下げるべく、毎日数値をチェックしている人も多いと思います。
でも…
あなたが毎日チェックしている体脂肪率って、どうやって計算されているか知っていますか?
・メーカーによって10%も体脂肪率に差が出る
・同じ体組織系でも、モードによって違う体脂肪率が出る
実は体脂肪について調べると、こんな情報があったのです。
そこで今回は、体脂肪率が計算される仕組みについて調査しました。
ダイエット中のあなたには、絶対に知っておいて欲しい内容です。
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謎1 体脂肪率って推測なの?

体脂肪率とは、文字通り「体の中に脂肪がどのくらいあるのか」を表した数字です。
体重と違って、ガチの体脂肪の量を調べようと思ったら、基本的に自宅ではできません。
というのも、正確な体脂肪率を調べるためには、
・CTスキャンなりなんなり、とにかく体の断面をスキャンできるような、かなり大規模な機材を使う
・水中に全身を沈めた状態で体重を量り、大気中での体重との差から身体密度を計算して調べる(アルキメデスの原理を応用する)
・密閉された装置内に入って、空気の圧力変化から身体密度を計測、その数値から体脂肪の量を計算する(空気置換法)
などをする必要があるからです。
「え!じゃぁ市販の体重計とかで表示される体脂肪率ってなんなの?」
ってなりますよね。

あれ、実は推定値なんだそうです。(簡単に言うとね。)
普通に市販で売っている体組織計や体重計で表示される「体脂肪率」は、微弱な交流電流の周波数を変化させることで、おおよその筋肉量を調べています。
つまり、簡単に言うと電気を流して、その抵抗を見ているんですね。
電気を流すとなぜ体脂肪率が分かるのかというと、
・脂肪はほとんど電気を通さない
・筋肉など、電解質を多く含む組織は電気を通しやすい
という2つの特性を利用した、生体電気インピーダンス(BIA=Bioelectrical Impedance Analysis)法という方法があるのです。
これによって算出した数値を、企業ごとに集めた統計データに照らし合わせて、
「あなたの体脂肪率はこのくらい!(のはず!)」
という感じで、だいたいの脂肪の量を推測しているというわけです。

脂肪の量を測ってるわけじゃなかったんだ…!
そして、その推定値ですが、メーカーさんによって持っている統計データも違えば、計算式も違うので、すべての体重計で同じ数値が出るとは限らないのです。
「市販の体組織系で出る体脂肪率なんて、けっこう当てにならない」
と言われるのは、こういった理由からだったんですね。
実際に、プロのボディービルダーさん(脂肪なんて全くなさそうなムキムキマッチョさん)でも、市販の体重計で体脂肪率を計ると、20%なんていう数値が出たりするそうです。
謎2 メーカーによって体脂肪率は違う?

おうちにある体重計、どこのメーカーさんのものを使っていますか?
chimaki宅では、かなり昔に買った、オムロンさんの体組織系を使っています。
でも実は、メーカーによって体脂肪率は全然違って表示されるというのです。
寄せられた情報をまとめてみました。
・通っているジムにあるタニタで計ると18%、自宅のオムロンで計ると25%と表示される
・自宅で測ったら30%以上あった体脂肪率が、エステで測ったら23%だった
・ジムで3分くらいかけて図る体組織計では9%、家で計ると15%と表示される
・タニタで10%だった体脂肪率が、オムロンに買い換えたら19%になった

け、けっこう違うじゃん…
有名どころのメーカーで言うと、タニタの方がオムロンよりも少なく表示されることが多いようですね。
この違いは先程も書いた通り、計算に使われる統計データや計算式が、メーカーによってまちまちでであることにより生じています。
謎3 モードによって体脂肪率が違う?

体重計、体組織計によっては、通常モードの他に「アスリートモード」があるものがあります。
アスリートモードって何?
体組織計によっては、通常モードの他に、アスリートモードなる機能が付いているものもありますよね。
このアスリートモードってなんなんでしょうか?
実はこのアスリートモードにすると、chimakiの場合、体脂肪率は低く出るんです。

じゃぁこっちが本当の私の体脂肪率なのかな?
不思議に思ったので、アスリートモードについてタニタの公式HPを確認してみました。
アスリートモードについて
1. 一週間に12時間以上のトレーニングを行っている方
2.体育会やスポーツ実業団に所属し、競技会等を目指してる方
3.プロスポーツ選手
4.ボディビルダーのように、筋肉量が多くなるようなトレーニングを行っている方
上記に該当する方は、日々のトレーニングにより、一般成人に比べ、筋肉量も多く、骨格も太いという傾向がみられます。
また、筋肉に含まれる水分量もトレーニングによって一般成人とは異なっていると考えられています。
よって、本機で体脂肪率の測定を行う場合、一般成人とアスリートでは身体組成の違いから、測定されるインピーダンス(電気抵抗)が異るため、下記のような方はアスリートモードによる測定をお願いします。
TANITA https://www.tanita.co.jp/page/personal/function.html
要するに、「自分、一般的な人よりも筋肉ついてると思います!」って人向けのモードってことですね。
体脂肪率を推測するための基準となるデータを、一般ではなく、より筋肉質な人たちのデータにして計算してくれるモードということです。
なので、アスリートモードにすると、通常モードよりも体脂肪率は低く表示されるというわけでした。
体脂肪率について まとめ

家庭用の体重計・体組織計においては、体脂肪率として、あくまでも推定の数値を出しているため、メーカーによって違いが出たりすることがある。
メーカーの違い以外でも、モードの違いで大きく結果が違ってくることもあり、数値自体はそこまで気にかける必要はなし。
ただし、数値の変化自体には意味があるので、同じ体組織計の同じモードで、
「30%から20パーセントまで体脂肪率が下がった!」
という場合は喜んでよし!
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